世界の街角から
(インド編)

インド旅行
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 第七日目 7月28日(水)
 朝食をレストランでごく軽く済ませる。
 部屋で一日おとなしくしていようと思ったが、街の騒がしさに誘われて10時ごろ出かける。オートリクシャーに5ルピーでメインバザールに行ってくれと交渉したら成立した。やはり宝石屋に連れて行かれる。高いので買わないで出る。今度こそ目的地に向かう。確かにメインバザールの近くに降ろしてくれたが、少し違う通りであった。
 メインバザールを探し歩いていると、「いま何時だ」ときくオートリクシャーの運転手に会う。愛敬たっぷりに近づいてくる。彼の知合いの店というところでコーラを飲む。おごってやった。
 そのうち、友達だからお金はいらない、と言ってリクシャーに乗せてくれた。着いたところがインド門。絵はがきを買った。三束で55ルピー。今まで買った絵はがきの中で一番良心的な価格だった。写真を撮っていたら大学生らしき集団といっしょになる。
 今度はコンノートプレイスに連れて行かれる。途中、ガソリン屋で50ルピー払わせられる。コンノートプレイスではマッサージ師が寄ってくる。「いらない」と言うのに、勝手にマッサージを始めてしまう。上手であった。三人に20ルピーずつ払う。
 メインバザールには一向に着かない。時間がなくなったのでホテルに送ってもらう。市内観光代として200ルピー請求される。払わないで門の中に入ろうとすると、
「ここで待っているから20ルピーくれ」とねばる。
「ガソリン代50ルピーも払ってやったんだから駄目だ」と言ってホテルに入った。
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【--- 作品情報 ---】
◆ 題名 世界の街角から(インド編)
◆ 執筆年 2013年1月24日
◆ 群馬県立太田高等学校『図書館だより』の「閑話 世界の街角」に 2011年4月から2013年1月まで連載した紀行文