世界の街角から
(アメリカ編)

アメリカ旅行
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ラスベガス④

 前回では、マッカラン国際空港からストリップに入り、マンダリン・ベイ→ルクソール→エクスカリバー→トロピカーナ→ニューヨーク・ニューヨーク→MGMグランド→フーターズまで見てきた。
 今月号は、ストリップをさらに北上し、モンテ・カルロ→プラネットハリウッド→ベラージオ→パリス→バリーズ→シーザーズ・パレス→フラミンゴ→ミラージュ→ベネチアン→トレジャー・アイランド→パラッゾ→ファッション・ショー→ウィン→トランプ→サーカス・サーカスと、駆け抜けてみたい。
 モンテ・カルロのテーマは、もちろんモナコのモンテ・カルロである。ヨーロッパ風の外見はなかなかよいのだが、残念ながらこれといった特徴のないホテルだ。派手ではないし、アトラクションもない。ところがここが、「ラスベガス①」でも触れたが、我々JTB一行の宿舎なのである。JTBにしてやられたのではと勘ぐる向きもあるかもしれないが、これでいいのだ。実はこのホテルは、「フォーコーナー」と「新フォーコーナー」の中間に位置し、周辺のホテル巡りをするのに最適のロケーションなのである。当然このような拠点基地化を目当てに宿泊する客は多い。拠点基地化にふさわしい、もう一つの重要な要件は、外出時にいちいちカジノを通らなくても済むことだ。カジノよりもアトラクションに興味のある客層にとって、このホテルは大変快適なのである。ただこのホテルには、特筆すべきことが一つある。それはナイトショーだ。世界的マジシャンのランスバートンが連日マジックショーを繰り広げている。実は私も見た。その模様は後述する予定だ。
 次は、プラネットハリウッドである。ハッキリ言ってしまうと、ここもモンテカルロ的な利用が望ましいだろう。もともとはアラビアンな雰囲気だったが、諸事情でハリウッド的な雰囲気に無理やり改装したそうである。ここの最大のよさは、外へすぐ出られることだ。大きいホテルだと中庭が広すぎて、ストリップに出るまで一苦労だが、ここはすぐストリップに出られる。いつかラスベガスでホテル巡りをと考えている人は、要チェックである。
 さて、さて、この調子で説明すると、いつまでたってもサーカス・サーカスにたどり着きそうにない。ラスベガスには、ストリップという広くて長い通りが一本あって、その通りの両側に巨大なホテルが建ち並んでいるのだなということを把握してもらえればよいのだから、このあとは、各ホテルのテーマとアトラクションを箇条書きにすることにしよう。
 地図的には、現在だいたいストリップの中心点にあるモンテ・カルロやプラネットハリウッド周辺部に位置しているが、そこからストリップ北端のサーカス・サーカスまで一気に北上してみたい。それではベラージオから行ってみよう。
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【--- 作品情報 ---】
◆ 題名 世界の街角から(フランス編)
◆ 執筆年 2017年12月17日
◆ 群馬県立太田高等学校『図書館だより』の「閑話 世界の街角」に 2017年9月から2020年1月まで連載した紀行文である。
 ただし2019年10月から2020年1月までは諸事情により図書館のコーナー掲示となった。