すいす物語

23
二〇二三年十一月
今回もミライはでてこない。
また、前回の続きである。
胆のう摘出をした人の話だと、ずっと姿勢が変えられないのでつらかったそうだ。また、夜の九時ごろに痛み出したので、痛み止めを点滴してもらったそうだ。
翌朝の十時に、ベッドをリクライニングしてもらい、ようやく楽になったそうだ。
そういうものかと思っていたら、こういうことは病院でいろいろ違うようだ。
手術後、昼過ぎぐらいにはベッドをリクライニングしてもらい、姿勢が楽になったし、夜の八時と夜中の二時に痛み止めの点滴が計画されていて、傷口が痛むことはまったくなかった。
三日目。手術の翌日である。
痛み止めの点滴は終わり、錠剤を朝昼晩、三回飲むことになった。
看護師さんに体を拭いてもらう。傷跡が四つ見えた。へそのところがいちばん大きい。銃撃され、銃弾が四か所に入ったのを、摘出してもらったようにも見える。
昔は開腹手術しかなかったわけだから、それに比べると、いまは手術も軽くなったものである。しかし、だからといって、つらくないということは、やはりない。
心電図のクリップがはずれ、尿道のカテーテルもはずれた。尿道のカテーテルを抜くのは、いやなものだ。
あとは、点滴のカテーテルだけである。今日三本やれば、これも終わる予定だ。
なるべく動いた方が、回復するのが早いということなので、机に向かってパソコンで作業したり、下にあるコンビニに水を買いに行ったりしたが、やはり動くと傷口が痛む。ベッドで休む。休んでは起き上がってなにかするということの繰り返しである。
点滴三本がなかなか終わらなかった。一本が終わったのに気づかず、気づいたときは、血が相当上まで逆流した。慌ててナースコールを押した。寝ているときに、血が逆流したら、大丈夫なのだろうか? 不安な気がした。二本目が始まったのは、もう夜中だった。逆流が怖くて、一時間ごとに目が覚めてしまった。しかし、夜勤の看護師さんも頻繁に見に来てくれていたので、心配はなかった。
二本目、三本目は、流し方が速かったのか、割と早く終わった。といっても、終わったのは朝だった。
三日目は、痛み止めの薬だけだと結構つらいなあと思いながら、終わった。特に四日目の朝食までが、きつかった。そのあとは、日中、それほどの痛みではなかった。
四日目は、特筆すべきことはない。痛み止めの薬で、痛みも抑えられていた。おなかの張るような感じが、始終していた。寝てからも、朝まで、痛みはそれほどつらいものではなかった。寝返りを打つのも、楽になってきた。
五日目は、朝起きて、帰る準備をして、朝食をとって、会計を済ませて、病院を出るだけであった。胆管に残っている管を取る手術がまだあるが、いちばんの懸案事項は解決することができた。家に帰ると、ミライがあった。(2023/8/10)
今回もミライはでてこない。
また、前回の続きである。
胆のう摘出をした人の話だと、ずっと姿勢が変えられないのでつらかったそうだ。また、夜の九時ごろに痛み出したので、痛み止めを点滴してもらったそうだ。
翌朝の十時に、ベッドをリクライニングしてもらい、ようやく楽になったそうだ。
そういうものかと思っていたら、こういうことは病院でいろいろ違うようだ。
手術後、昼過ぎぐらいにはベッドをリクライニングしてもらい、姿勢が楽になったし、夜の八時と夜中の二時に痛み止めの点滴が計画されていて、傷口が痛むことはまったくなかった。
三日目。手術の翌日である。
痛み止めの点滴は終わり、錠剤を朝昼晩、三回飲むことになった。
看護師さんに体を拭いてもらう。傷跡が四つ見えた。へそのところがいちばん大きい。銃撃され、銃弾が四か所に入ったのを、摘出してもらったようにも見える。
昔は開腹手術しかなかったわけだから、それに比べると、いまは手術も軽くなったものである。しかし、だからといって、つらくないということは、やはりない。
心電図のクリップがはずれ、尿道のカテーテルもはずれた。尿道のカテーテルを抜くのは、いやなものだ。
あとは、点滴のカテーテルだけである。今日三本やれば、これも終わる予定だ。
なるべく動いた方が、回復するのが早いということなので、机に向かってパソコンで作業したり、下にあるコンビニに水を買いに行ったりしたが、やはり動くと傷口が痛む。ベッドで休む。休んでは起き上がってなにかするということの繰り返しである。
点滴三本がなかなか終わらなかった。一本が終わったのに気づかず、気づいたときは、血が相当上まで逆流した。慌ててナースコールを押した。寝ているときに、血が逆流したら、大丈夫なのだろうか? 不安な気がした。二本目が始まったのは、もう夜中だった。逆流が怖くて、一時間ごとに目が覚めてしまった。しかし、夜勤の看護師さんも頻繁に見に来てくれていたので、心配はなかった。
二本目、三本目は、流し方が速かったのか、割と早く終わった。といっても、終わったのは朝だった。
三日目は、痛み止めの薬だけだと結構つらいなあと思いながら、終わった。特に四日目の朝食までが、きつかった。そのあとは、日中、それほどの痛みではなかった。
四日目は、特筆すべきことはない。痛み止めの薬で、痛みも抑えられていた。おなかの張るような感じが、始終していた。寝てからも、朝まで、痛みはそれほどつらいものではなかった。寝返りを打つのも、楽になってきた。
五日目は、朝起きて、帰る準備をして、朝食をとって、会計を済ませて、病院を出るだけであった。胆管に残っている管を取る手術がまだあるが、いちばんの懸案事項は解決することができた。家に帰ると、ミライがあった。(2023/8/10)