憑依

8
小問が全部で四つあった。どれも大学入試問題としては、初歩的なものだった。したがって、豊雄を試すわけではもちろんないだろうし、菜摘が教えを乞おうとしているわけでもないはずだった。問一から問四まであった。順に、三角関数、数列、ベクトル、積分という分野だった。最初の問題は、

というものだった。三角関数の合成を使えばすぐ解ける。
、暗算して、一瞬で空欄に、19と入れられた。
次は、

というものだった。これも豊雄にとっては、ウォーミングアップ程度のものでしかない。

こうして、空欄に入るのは、21だということが、紙に書かなくても、豊雄には理解できた。
次は、ベクトルの問題だった。

これも、余弦定理を利用したら、すぐに空欄に入る数字は11だとわかった。
最後は積分。f(x)を利用して、g(x)を求めさせる問題だ。

これも豊雄にはわけなくできる。

という、積分の基本公式を利用するだけだ。

ということで、空欄に入るのは9である。

というものだった。三角関数の合成を使えばすぐ解ける。

次は、

というものだった。これも豊雄にとっては、ウォーミングアップ程度のものでしかない。

こうして、空欄に入るのは、21だということが、紙に書かなくても、豊雄には理解できた。
次は、ベクトルの問題だった。

これも、余弦定理を利用したら、すぐに空欄に入る数字は11だとわかった。
最後は積分。f(x)を利用して、g(x)を求めさせる問題だ。

これも豊雄にはわけなくできる。

という、積分の基本公式を利用するだけだ。

ということで、空欄に入るのは9である。