憑依

花
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 小問が全部で四つあった。どれも大学入試問題としては、初歩的なものだった。したがって、豊雄を試すわけではもちろんないだろうし、菜摘が教えを乞おうとしているわけでもないはずだった。問一から問四まであった。順に、三角関数、数列、ベクトル、積分という分野だった。最初の問題は、
数学1
というものだった。三角関数の合成を使えばすぐ解ける。数学2、暗算して、一瞬で空欄に、19と入れられた。
 次は、
数学3
というものだった。これも豊雄にとっては、ウォーミングアップ程度のものでしかない。
数学4
 こうして、空欄に入るのは、21だということが、紙に書かなくても、豊雄には理解できた。
 次は、ベクトルの問題だった。
数学5
これも、余弦定理を利用したら、すぐに空欄に入る数字は11だとわかった。
 最後は積分。f(x)を利用して、g(x)を求めさせる問題だ。
数学6
 これも豊雄にはわけなくできる。
数学7
という、積分の基本公式を利用するだけだ。
数学8
ということで、空欄に入るのは9である。
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【--- 作品情報 ---】
◆ 題名 憑依
◆ 執筆年 2011年8月20日