世界の街角から
(フランス編)

フランス旅行
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シャルトル①

 パリのシャルルドゴール空港から南西に約90キロ、1時間30分程度で、バスはシャルトルの街に着く。「ティモテル シャルトル カテドラル」というホテルにチェックインする。狭いロビー兼レストランに三十数人のツアー一行がどうにか座り、添乗員の芳野さんから日程説明を受け、部屋の鍵を受け取る。
 部屋のコンセントはC型だった。フランスにはこれ以外にもF型のコンセントがあるということを日本で知り、少し悩んだが、C型用のアダプターだけ持ってくることにしたのだった。とりあえずこのホテルではスマホの充電ができるのでほっとした。
 しかし、このときの心配はまったくの取り越し苦労で、旅行中はC型のアダプターだけで、すべて事足りた。
 ここで、海外旅行豆知識として、電気製品の持ち込みについて触れておこう。要点は変圧器が必要かということだ。日本の電気製品は100Vに対応しているが、海外では240Vだったりするので、電圧を変える機器が必要になるのだが、それは大きくて値段も高いので、買うべきかどうかということである。
 もしあなたがスマホの充電ぐらいしか必要としないなら、変圧器は必要ない。なぜならスマホの充電は100Vでも240Vでも可能だからだ。ちなみにデジカメの充電もOKだった。持っていかなかったが、ノートパソコンでさえまったく問題ない。旅行中に必要なもので、変圧器がないと使えないのは、たぶんドライヤーぐらいではないだろうか。しかし、それはホテルの備え付けでしのぐことができる。
 以上のことから考えると、変圧器は値段も高いし荷物になるから、買わないほうがよいと思う。ちなみに、前述したアダプター(正式には日本のA型をフランスのC型にするための変換プラグ)は値段も200円ぐらいで手頃だし、なによりも小さくて軽いので、買うのだったらこちらのほうがよいと思う。
 私の場合は、この旅のあいだに、ホテルの部屋に着くと、まずコンセントに変換プラグを差しこんで、スマホの充電とデジカメの充電をした。そのため、旅行中は、スマホもデジカメも使い放題であり、写真をいくら撮っても気になることはなかった。
 最後にもう一度要点を整理しよう。
 海外旅行では、コンセントに差しこむプラグのかたちを変える小さな部品を持っていけば、スマホもデジカメもパソコンも、とても快適に使える。ただし、この安くて小さな部品がもしなかったら、コンセントにははまらないので、日本で充電してきたバッテリーをフルに節約しながら使うほかはないだろう。
 夜になると、シャルトルの大聖堂をライトアップするのだそうだ。希望者は、ライトアップ見学をしていたようだ。しかし、私と妻は、それを見る気力がなかった。
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【--- 作品情報 ---】
◆ 題名 世界の街角から(フランス編)
◆ 執筆年 2017年12月17日
◆ 群馬県立太田高等学校『図書館だより』の「閑話 世界の街角」に 2014年10月から2017年7月まで連載した紀行文