安部礼二小説作品集

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　　二〇二五年三月

　水素について調べていたら、川崎重工業のＨＰにたどりついた。川崎水素大學という動画が面白い。見ていると本当に将来水素社会になりそうだなという気がしてくる。川崎は液化水素に非常に力を入れている。水素バイクも二〇三〇年代に実用化するそうだ。ほとんどガソリンエンジンをそのまま使えるらしい。走ってもでるのは水蒸気だけである。
　今回の関係ある歌は、ちょっと多い。
　ザ・カーナビーツの『好きさ　好きさ　好きさ』。一九六七年、クリス・ホワイト作詞、作曲、漣健児訳詞。小川知子の『誰もいない処で』。一九六八年、タマイチコ作詞、中洲朗作曲。由紀さおりの『好きよ』。一九七〇年、岩谷時子作詞、いずみたく作曲。桜田淳子の『十七の夏』。一九七五年、阿久悠作詞、森田公一作曲。岩崎宏美の『センチメンタル』。一九七五年、阿久悠作詞、筒美京平作曲。斉藤由貴の『「ＭＡＹ」』。一九八八年、谷山浩子作詞、ＭＡＹＵＭＩ作曲。槇原敬之の『ＬＯＶＥ　ＬＥＴＴＥＲ』。一九九六年、槇原敬之作詞、作曲。
　今回の趣向は、非常に単純で、歌詞の中に「好き」という言葉が繰り返されるというものである。
　一度に繰り返される数の多い順に並べてみる。繰り返される数と歌の中で何回でてくるか（例：四・二）を示しておく。
　由紀さおりの『好きよ』（十二・二）。

　好きよ　好きよ　好きよ　好きよ　好きよ　好きよ　好きよ　好きよ　好きよ　好きよ　好きよ　好きよ

　岩崎宏美の『センチメンタル』（五・三）。ただし、ひらがな表記はバックコーラスである。

　好きよ　すきよ　好きよ　すきよ　好きよ

　斉藤由貴の『「ＭＡＹ」』（四・二）。ただし、これは単純な連続ではない。

　だけど好きよ
　好きよ　好きよ　誰よりも好きよ

　ザ・カーナビーツの『好きさ　好きさ　好きさ』（三・七）、小川知子の『誰もいない処で』（三・三）、桜田淳子の『十七の夏』（三・二）。

　好きさ　好きさ　好きさ
　忘れられないんだ（ザ・カーナビーツ）

　好きよ　好きよ　好きよ
　そんな言葉が
　こんやはあなたに　云えるから（小川知子）

　好きよ　好きよ　好きよ
　こんなにも（桜田淳子）

　槇原敬之の『ＬＯＶＥ　ＬＥＴＴＥＲ』（二・三）。

　大好きだ　大好きだって
　とうとう言えないまま
　君は遠くの街に行ってしまう

　こういうものはもっとたくさんあるだろうが、十二を超えるものはおそらくないだろう。（2025/1/2）